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2024年1月デンバー不動産マーケットトレンド

こんにちは、コロラド州で不動産業者をしているみきです。

雪が降ったり半袖で過ごせる晴れの週があったり、コロラドらしいお天気ですね。コロラドに引っ越してくる前は雪道の運転や寒さが大丈夫かな?と不安だったのですが、そんな不安なんて今はこれっぽっちもなく、「あぁ、コロラド大好きだなあ」と思う日々です。

夏までに新しい家を買いたいと思ってる方で現実的に動き始めた方も多いのではないでしょうか?私のところにも他州からの引越し、州内での家の売買の相談が着々と増えてきました。mortgage rateのこともあり、今年は不動産業界にとってどんな一年になるか楽しみですね!

もしコロラドでの家探し、家を売る相談がありましたらどんなことでもこちらからお気軽にご連絡ください。

それでは、1月のコロラド不動産のマーケットトレンド情報をみていきましょう!

2024年1月のマーケットトレンド

リアルターマーケットトレンド見解

  • 月々の支払い$3,000の予算で家探しをしている方にとって、10月にここ数年で一番高かった7.8%の住宅ローン金利時と比べて現在6.7%に下がったことで、購入するターゲットの家の価格が$40,000も上がりました。
  • 購入意欲の強いbuyerが増えていますが、購入にすぐ踏み出す人はまだそこまで増えていません。リノベーションや修理関係がすみ、すぐに入居可能な状態の家が好まれています。
  • buyer agentを使わずに契約関係を行う人が増えていますが、ご自身で行うには法的な側面や交渉、タイトル移行までに必要な複雑な内容をしっかり理解している必要があります。
  • デンバーメトロエリアでの$600k以下のSingle family homesの需要が1月半から上がっています。内見への問い合わせも増え、複数の購入希望のオファーがくることも散見されるようになりました
  • Douglas Countyでは1)single family homeで、2)Ranch Style (ストリートから見たら一階の構造の家)、3)$800,000の価格帯の家の需要が高まり、この条件を満たしている家はすぐに複数オファーが来たり、売り手が見つかる状態が見られます。

ローカルニュース

  • 公立学校への申込(Enrollment in Colorado Public Schools)がスタートされましたが、2013年からみて一番少ない申請数となっています。一方でオンラインでの教育プログラムやホームスクールは3.4%から8.4%に上昇しています。申請者の減少は出生数の減少、コロラドへの引っ越しをしてくる家族数が伸び悩んでいることにも原因があると見られています。
  • 州知事であるMike Johnstonの掲げたHouse 1000 homelessness planは今でも継続中で、小さなコミュニティの形成、ホテルなどの施設の増築、ストリートにキャンプをしているホームレス問題の解決に努め、コロラドに住む人々がそれぞれ住居に住めるよう進めています。
  • ColoradoはProperty tax deferral programを開始しました。このプログラムは固定資産税が過去2年間で4%以上上昇したhomeownerは、年間の固定資産税の支払いから最大$10,000繰り越すことができます。
  • 固定資産税の増加に加え、Xcelは石油の採掘や送電などのインフラ整備を賄うため、利率を上げる予定です。Colorado Public Utilities Commissionがもしこの申請に対して許可をした場合、一般家庭のガス電気代は7.4%上昇する見込みです。
  • 2024年のApartment List Renter Migration Reportによると、デンバーメトロエリアで賃貸に住む48%が別の都市での賃貸物件を探しているようです。州内であればコロラドスプリングス、ボルダーを検討してる人が多く、州外だとコロラドよりも居住コストの安くなるカンザスシティなどを検討している人が多いようです。

ナショナルニュース

  • 消費に対する市民の期待値は11月から比べると29%上昇、これは2ヶ月間の上昇率で見ると過去30年の中でも最大です。
  • 家の価格の上昇と売りに出ている家の数の低迷の結果、、全米的に見て家の売買のスピードは全体的に低下、全米合計4.09億戸の売却となり1995年以来の最低値を更新しました。去年と比べると19%のマイナスです。(ちなみに2021-2022の間でも既に18%下がっているので、それ以上に下がったことになりますね)
  • 高い住宅ローン、建設のための許可を取るための長い待ち時間もあり、flipingという古い建物を買って新しく建て直す、もしくはリノベーションをすることで物件価値を高める投資は人気が下がってきています。高い住宅ローンの金利もあって投資用不動産の収益見込みが減少もしています。投資家による物件購入は昨年対比で30%ダウン、過去7年で最低となっています。
  • ”Silver Tsunami”とも言われるbaby boomerと呼ばれる世代(現在の59-77歳)がdownsize(子供が巣立った後に小さい家に移り住むこと)が、不動産業界の営業低迷を解決する1つの要因になりうるのではないかとも言われています。もし予測されているようなことが同時期に行われた場合、大きな家がたくさん売りに出されることになります。実際のマーケットの動きを見ると当初予測されていたほどの大きな動きは見られておらず、65歳以上の約50%が現在住んでいる場所に引き続き住みつづめると回答しているようです。当初予測されていたような動きはすぐには出なさそうですね。

住宅ローンに関するニュース

  • 住宅ローンの購入申請は大きくうねりをあげ、1月で24%増となりました。まだ歴史的に見ても低い位置にはいますが、homebuyerの需要は高まり、10月の最低値から39%上昇しました。
  • 50-60代のGDPは平均4%以上、70-80代は減少して3%、過去10年でみると平均値は2%以下です。

統計まとめ

  • 1月にactiveな状態で売りに出ていた物件平均は12,215戸(1985-2023)
  • 1月のactive listingの数が一番高かったのは2008年で24,550戸です。一番低かったのは2022年で1,184戸でした。
  • 季節的なactive listingの平均は12月から1月にかけて落ち込み、3.68%減となりました。1月は2.01%の減少となりましたが、これは今後の新しい物件がさらにたくさん出てくることを期待させる数字となります。

住宅ローンの金利動向

1/31に政府から金利の発表がありましたが、前回に引き続き今回も変化なしです。

こちらのサイトで見ると30年固定金利は先月に比べ微減、15年の固定金利は微増のようですね。

リアルターの呟き

ここ1年から数ヶ月でよく聞く一言が「金利の動向を見ていいタイミングを狙う」「もうちょっと様子を見ます」ですが、リアルターとしていろんなマーケットの数字を見てるものからすると

「買いたいと思ったとき、そして買いたいものに出会えた時が買い時」です。

確かに何年も支払う住宅ローンの金利は低いに越したことはありません。でも、コロナ禍の超低金利の時にはどんなことが起こったでしょうか?

みんなが気軽にお金を借りれるからこそ需要が爆増し、それに合わせて家の値段もすごい勢いで上がりました。提示価格からものすごい金額プラスしても買えないなんて人もたくさんいました。結果、金利は低くても元の支払う金額が大きくなっていましたし、本来予算でかえるレベルの家が全然買えないなんてことにもなっていたのが記憶に新しい人も多いと思います。

じゃあ金利が高くなってどうなったか。

家の値段は現実的になり、売れるまでの期間が伸びた分価格の値下げ交渉がされる場面のたくさん見ました。金利は高いかもしれませんが、超低金利の時よりものすごく安く買えて、金利が落ち着いたらリファイナンスするという選択肢もあります。

家は、買おうと思った時、そして買いたいものに出会った時が買い時

これにつきます。

 

家探しはもちろん、例えば今の家の家賃でどれぐらいの家が買えるのか、月々どれぐらいの支払いをしたらどれぐらいの金額の家が買えるのかなどの相談にも無料で乗らせていただきます。何かあったらぜひ気軽にご連絡ください

ABOUT ME
みき マクドナルド
コロラド州で不動産エージェントをしています。居住用、商用、投資用物件の売買のお手伝いはお任せください!こちらのサイトではコロラドでの生活、子育て、家探しに役立つ情報を発信しています。