アメリカ不動産

2024年6月デンバー不動産マーケットトレンド

あっという間に2024年も半分過ぎてしまいました。

今年のデンバーエリアは例年よりも暑さがひどい気がします。数年前まではあつくてもカラッとして気持ちのいい暑さだった印象ですが、なんだか今年は少し湿度も感じるような?

先月末にはSakura Festival、今月末はドラゴンボートフェスティバル、8月にはお盆祭りと新しいSpirit of Japanというお祭りも開催され、毎月日本やアジアの文化を

それでは6月のデンバーメトロエリア不動産マーケットトレンドを見ていきます。

コロラドでの不動産売買に関する質問、デンバーエリアでの生活に関する質問などありましたらなんでもどうぞ!

2024年6月のマーケットトレンド

大体アメリカの不動産市場は春から盛り上がり始め、学校の始まるぐらいの時期である夏にピークに達し、秋冬落ち着くというのが例年の流れなのですが、今年はすでにスピード感が減速しはじめています。

不動産市場の勢いを左右する要因はいくつかあります。

  1. 売り手と買い手のバランス
    コロナ禍のようにsingle family homeの需要が急激に高まり、売りに出せば1日もしくは数日で売れるような市場ではスピード感が過去例を見ないほどでした。
  2. 住宅ローンの金利
    コロナ禍の住宅への需要を高める手助けになったものに超低金利な住宅ローンも要因に挙げられます。逆に昨年は急激に住宅ローンの金利が上がったこともありマーケットの動きもとてもゆっくりなものになりました。
  3. その他の政治的要因
    選挙が控えていたり、政府が現在の経済状況に関して何か大きな施策をする可能性がある時にも不動産市場に影響がある可能性があります。

今回市場の動きがすでにスローダウンし始めていることは秋の大統領選を見越してとの見解をもつ人もいるようです。特に新しい大統領が就任してから初めの100日間は新しい政策や公約に掲げていたものの実行までのスピード感が高い期間ともいわれていますが、現在の経済市場、インフレ、不動産市場への取り組みが行われる可能性も考えると、秋に新しい大統領が就任し、来春までにはその新しい施策が実行され始めると考えることもできますね。

来年春夏の市場もどうなるのかが、リアルターとしてはとても楽しみでもあります。

リアルターのマーケットトレンド見解

  • 売りに出る家の数が継続して上昇トレンドにありますが、買い手の動きがすでにピークを超えて市場の動きが緩やかになってきています。
  • 全体的な市場を見ると動きは緩やかになっていますが、郊外のエリアでは活発なマーケットもまだまだあります。特にいい学区やいい学校の近くのエリアでは学校が始まる前までの家の購入を急ぐ層からのニーズがいまだに高いです。
  • 家が売りに出ている期間が少しずつ伸びてきました。ということは競争率が下がってきているということでもあるので、家探しを急いでいない、じっくり自分に合う物件を見つけて価格の交渉などもしっかりしたい人にとってはいいマーケットであると言えるかもしれません。
  • 春先に売りに出して夏までの売却を目指していた売主の家がまだ売れていない場合、契約期間が切れる売り手が多く出る可能性があります。この場合契約継続も可能性としてありますが、家の値段を下げたり買い手からの要求や交渉に応じるなど、当初のタイムラインに合わせて家を売却するように動く売主も多く出てきます。
  • 昨今の買い手は家のメンテナンスへの手間と費用を抑えることを優先する傾向にあり、Open Houseなど内見の際にもHVAC、屋根、water heaterなどのメンテナンスや修理、交換がいつされたのかを問い合わせる買い手が例年よりも多い印象です。

ローカルニュース

  • 州外に引っ越して行く人の数をまとめたランキングではデンバーが12位にランクインしました。2023年は18位だったので、去年よりも多くの人がデンバーから州外に引っ越しているようです。
  • Skyline at Highlandsという高級アパートが新しくオープンしました。こちらの開発者はデンバーの公立学校の団体と共催し、抽選で当たった10名の教員に対して1年間家賃無料で部屋を提供するキャンペーンも発表しました。

ナショナルニュース

  • ノース+サウスカロライナ州が、アメリカの中で最も人々が引っ越してくる場所として1位に輝きました。
  • blass brockの人気が建築のトレンドとしても、デザインのトレンドとしても再熱しています。(Glass Brocks=その名の通り、四角いガラスのブロックが積み上げられたようなデザイン。)
  • The CoreLogic HPI Forecastは2024年3月から2025年3月にかけて、家の価格は3.7%上昇するとの予想を発表しました。
  • ミレニアル世代は42%が物件を個人で購入、10%が友人と購入、7%が配偶者を除く親族との共同での購入をしているようです。
  • 昨年家を買った43%の割合の人々が、ダウンペイメントに家族や友達からのお金のサポートを受けていたそうです。
  • 戸建て物件や集合住宅の建設が昨年急激に減少しましたが、その減少の波が落ち着きを見せてきました。このパターンは2008年の不動産市場の修正の際の動きと似ています。

住宅ローン金利関連ニュース

  • 秋の大統領選挙が今後の見通しを不透明なものにしており、消費者側もレンダー側も大きな動きができない状況となっているのも見受けられます。この見通しのたたなさが消費者の購入意欲を低下させ、インフレが和らぎ、GDPを減少させることも予想できますが、この動きによって選挙後の住宅ローン金利の減少も想定している人もいるようです。
  • 6月の住宅ローンの金利は7.17%から6.97%に減少し、申請者は11.7%増加。

住宅ローン金利動向

リアルターの呟き

この春夏、ありがたいことにたくさんのお客様とのご縁を繋いでいただき、たくさんの方とお仕事をさせていただきました。特に州外からお子様連れで引っ越してくる方が多かったのですが、

  • どんなエリアの治安がいいか
  • どの学区がおすすめか
  • どの場所が住みやすいか

こんなことを聞かれることが多かったです。

その方のライフスタイル、仕事、子育ての仕方、どんな生活を思い描いているかによってもお勧めする場所は変わってきます。家探しや家の購入って、ストレスフルだったりわからないこと、考えることがたくさんですよね。でもどんなエリアがいいかのお話をしている時、皆さんがコロラドでの新しい生活にどんなことを期待しているか、どんなことにワクワクしているかをたくさん聞くことができてとっても嬉しいんです。

私は2020年の秋にコロラドに引っ越してきて、コロラドが本当に大好きになりました。そしてコロラド生まれ育ちの夫、お出かけ大好きというのもあってデンバーメトロエリアだけではなくコロラド州内様々な場所の魅力を感じることができました。

今はその経験を生かしてご縁で繋がった方々にぴったりの場所探し、家探しをさせてもらえるのがとても嬉しいです。

 

家探しはもちろん、例えば今の家の家賃でどれぐらいの家が買えるのか、月々どれぐらいの支払いをしたらどれぐらいの金額の家が買えるのかなどの相談にも無料で乗らせていただきます。

ABOUT ME
みき マクドナルド
コロラド州で不動産エージェントをしています。居住用、商用、投資用物件の売買のお手伝いはお任せください!こちらのサイトではコロラドでの生活、子育て、家探しに役立つ情報を発信しています。