アメリカでの子育て、何かと費用が嵩みますよね。特にDaycareやPreschoolなどKindergartenに入る前の施設は特に値段も高いですよね。
2023年7月1日にDepartment of Early Childhood (CDEC)とthe Universal Preschool Programというものがコロラド州で設立されました。このプログラムを使うことでKinderに入る前の1年間のPreschoolの値段の一部が州から補填されるプログラムです。今回はこちらのプログラムについて詳しく解説、公式サイトに掲載されている内容をまとめていきたいと思います。
こちらの記事を書いている今日現在2024/01/18確認できる最新情報、公式ホームページをもとに更新しています。新しい情報があったら随時更新していく予定ですが、詳しい情報、問い合わせなどは公式ホームページから直接お願いいたします。
The Universal Preschool Programとは?
このプログラムを簡単にまとめると
- 資格要件を満たしていれば、Preschoolの費用の一部を州がサポートしてくれる
- 対象はKindergartenの始まる年齢の1年前(来年からKinderが始まるという子供)
- プログラムを利用すれば週10-15時間のPre-Kの費用を州がサポートしてくれる
ということです。
先着順ではないので急いで申請する必要などはありません。
2023年に始まったばかりのものなので、まだ全ての学校が対象というわけではなく、対象になる学校とそうでない学校があります。これをめぐって幾つかの学区が州に訴えを起こしていたニュースもありました。
不安になる方もいると思うのでどんな内容で幾つかの学区が訴えを起こしているかについて軽く解説します。
このプログラムはUniversal Preschool Programに参加している施設や学校とだけマッチングされます。このプログラムは開始時点ではJeffeson、El Paso、Arapahoe、Adams、Weldカウンティーのみが対象になっていました。デンバー近郊で人気かつ評判もいいCherry Creek School Districtを始めその他の学区が対象外になったことから「平等に与えられるべき州からの教育に対するファンドなのに、対象外が発生し、このプログラムを利用できないのは問題ではないか」との声が6つの学区から上がりました。
現在こちらに関してどのようになっているのか最新情報が見つかりませんでしたが、2023年8月のニュースはこちらから見ることができます。
どのようなプロセスか
プロセスとしては
- 申し込みをする
- プログラムによってマッチングされる、もしくは希望の学校へ申請する
- プログラムの利用開始
というシンプルな流れになります。
基本的にどの学校とマッチングされるかは住所などによって決まりますが、対象の学校で空きがあれば直接申し込みをすることもできます。
すでにその学校に行ってる兄弟姉妹がいる、すでに子供がその学校に行っている、あるいはご家族が対象となっている学校で働いているなど、マッチングするためにプラスになる状況はしっかり加味されるので、申請時に一緒に申告します。
以下、公式ホームページで紹介されているプロセスの詳細です。
Pre-registration (2月~3月)
現在すでにプログラムを採用している施設のPreschoolに所属している子供がいる、兄弟しまいがすでにした子供が行く予定のPre-kに入っている、もしくは家族が対象となる施設で働いているなど、特定の施設とマッチングするためにプラスになる要因のあるご家庭は事前登録のプロセスが利用可能です。
Family Matching(4月~6月)
今現在通っている場所がなく、全く新しいPreschoolを探す家族にはファミリーマッチングというプロセスによってColorado Universal Preschoolを採用しているPre-Kとマッチングをされます。
ちなみにColorado Universal Preschoolを採用している施設はこちらのページから見ることができます。(画像のタップでWebサイトに飛びます)
例えば私はLakewoodに住んでいるのですが、居住地ではなく職場の住所を指定してそこから近いところ、という検索の仕方もできます。
Family Matchingを利用して自動的に住所などからマッチングされた場所を選ぶことももちろん可能ですし、このサイトにあるプログラム採用施設を自分で選んで申請することもできるようです。
Walk-in Direct Enrollment(夏)
学年開始が近づいてきているけれどまだ登録していないという家族も心配しないでください。もし施設の方で受け入れ可能人数にまだ空きがあれば、直接プログラムを採用している施設への申込み、施設を通してこのプログラムの申請をすることも可能です。
Students with an IEP(一年中)
IEP(すごく簡単にいう特別支援教育)が必要な子供たちは、一年を通して施設への申請、登録、プログラムの申請をAdministrative Unitを通して行うことができます。
ホームページで取り上げられているQ&A
ホームページでよく寄せられる質問がまとめられていたのでそれぞれ日本語に訳していきたいと思います。英語が大丈夫な方は実際にぜひ公式ウェブサイトを覗いてみてください。
よく聞かれる質問
いいえ。フルライムでも、午前か午後だけのパートタイムでも、延長でも、どのプログラムにも申し込むことができます。申し込んだプログラムのうち州最高15時間までだけ無料になります。
低収入であり、かつ以下の条件に当てはまる場合に限って、最大の週15時間に加えてさらに数時間対象になる可能性があります。
提示されている特定の条件
- Individual Education Program(IEP)
- ホームレスである
- 複数言語学んでいる
- 里親や親の代わりに親族が面倒を見ている場合など
詳しくはこちらのページを確認してください。
もし学校が提供しているPreschoolのプログラムに申し込む場合にはその学区内に居住している必要がある可能性があります。例えば学校を選ぶ場合には職場に近い施設を選ぶ、ということができない可能性があります。
そのほかにも特定の施設によってはそれぞれ規定が変わる可能性があります。
申請時に必要なのは収入証明だけです。
年齢の証明、居住地の証明などに関してはマッチングされた先への申請、もしくは直接施設を選んで申請する際のプロセスで必要になります。
申請時に希望の5校を選択します。
- すでにその学校や施設に所属している
- その学校や施設に兄弟姉妹が通っている
- その学校や施設で家族が働いている
以上の条件がある場合にはその場所とマッチされる優先度が高くなります。それらの要素がない子供はランダムな数字が振り分けられ、抽選によって決まるので完全にランダムです。
こちらの動画がどのようなシステムになっているか解説しているので気になる人は是非見てみてください。
資格を有した施設や学校は参加することができます。ローカルコーディネーターに連絡をして施設のプログラム申請手続きを行なってください。
Current Familiesー現在申請中の方
子供のマッチングステータスを確認するためにはアカウントへログインし、子供の名前をクリック、スクロールしていくとマッチングステータスを見るボタンがあるのでそこから確認できます。
- Matchedという表示があった場合はマッチんされたものを承認しなければいけません
- Acceptedと表示されてる場合はProヴィでrに連絡して申請の手続きを完了させてください
- Enrolled表示されている場合はProviderとの手続きが完了したということになります。
マッチングを受け入れると施設/学校から申請手続きを完了させるための案内について連絡が行きます。この手続きが完了するまではお子さんの施設/学校でのスポットが確実に確保できたというわけではないのでご注意ください。
お子様が何時間分無料になるかはLocal Coordinating Organization (LCO)に問い合わせてください。
- 低収入家庭、かつ特定の条件に当てはまる場合にはフルタイムで施設/学校を使用する金額がサポートされる可能性があります
- 上記の条件に当てはまり、このプログラムを使って週に30時間のサポートを受けられる場合、フルタイムもしくは延長プログラムを受ける必要があります。
Interested Familiesー申請を検討している方
Kindergartenに入る年齢の一年前の全ての対象となる子供が最大週15時間、施設によっては10時間のプログラムを無料で受けることができます。
低収入かつ特定の要件を満たしている場合のみ15時間以上のプログラム参加費/学費がサポートされる可能性があります。
詳しくはこちらをご確認ください。
施設や学校に申請する際、パートタイム、半日、一日、どのプログラムに申し込んでも大丈夫です。このプログラムでは選んだプログラムの中から最大週15時間分までの授業料が州からサポートされることになります。
例えばプログラムを使って半日のプログラムの費用を州が負担してくれるとなったけれど1日のプログラムを取りたい場合は州が負担する分を差し引いた分のみ支払う必要ができます。
差額分がいくらになるかなどに関しては対象施設/学校に問い合わせてください。
もし学校のプログラムを利用する場合、学区内に居住していることを求められる可能性があります。
例えば職場の近くのPreschoolを選びたいとなったとき、学校の規定でそれができない可能性があります。
学校/施設とマッチングされた後、誕生日の照明と居住地の証明の提出が必要になります。
週最大15時間に加えてさらに追加の時間の費用への申請をする際に収入証明が必要になります。
収入証明として提出できる書類は以下の通りです、
Jobs
雇用主からの時給や給与、給与が支払われる頻度などについて記載された手紙、確定申告などいくら、どの頻度で給料を得ているかを示すもの
Social Security, Pensions, or Retirement
年金に関する明細、すでに受給済みの老後資金の受給証明など
Unemployment, Disability, or Worker’s Compensation
失業保険や障害などが理由で受給してる給付金の証明
TANF Payments
State TANFからの給付金証明書
Child Support or Alimony
養育費等の証明として裁判所から受け取った判決書、同意書、受領した小切手
All Other Income (Such as Rental Income)
レンタル物件を持っており、そこからの家賃収入がある場合は収入額が記載されているもの、その収入を受領している人の名前、いつ受領したか、どのぐらいの頻度で受領してるかの証明
Military Housing Privatization Initiative
ご自身の家がMilitary Privatized Housing Initiativeである証明
車中、公園、廃墟、駅などのような公共の場でよる寝ており、特定の居住地、決まった夜寝る場所がない人のことをこのプログラムでは「ホームレスであること」の定義としています。
施設や学校を探す際に食事で特別な配慮が必要、生活習慣周りで薬等の特別な配慮が必要、言語や身体的なサポートなど、何か特別な支援や環境での教育が必要な場合などそれぞれの条件を加味して検索することができます。
施設や学校側はどのような特別支援の提供が可能かを提示することが求められています。
このプログラムでは広い選択肢の中からそれぞれのご家族にあった施設/学校を選べるようになる環境を目指しています。しかし、いくつか制約がある場合もあります。
特に学校を選んだ場合は学区や学区内に居住しているかが問題になる可能性もあります。
いつでも申請を提出することができます。一年を通して申請書の処理が行われています。
以下のビデオで説明している方法でマッチングが行われます。
すでに提出した申請について変更がある場合はいかなる場合でもLocal Coordinating Organization (LCO)に問い合わせてください。
2024/01/18のこの記事を書いている時点で言うと、2018年10月2から2019年10月1日までに生まれた4歳になる子供が対象です。
2019年10月2から2020年10月1日までに生まれたこどもで、低収入の家庭科つ特定の要件に当てはまる場合は3歳であったとしても10時間のプログラムの補助を受けられる可能性があります。
コロラド州ではPreschoolとKindergartenはあくまで任意なので、子供や家族の決断で教育の開始を遅らせることももちろん可能ですが、このプログラムはあくまでKindergartenに入る一年前の4歳の子供と特定の状況に当てはまる3歳が対象になるので、5歳は対象外になります。
Preschoolへの申請をすることはもちろん可能ですが、その費用に関してはUniversal Preschool Coloradoからは補償されません。もし質問にある誕生日で5歳になるお子さんがおり、Preschoolに参加する場合には直接学校や施設にこのプログラムを使用しない場合の費用について問い合わせをしてください。
3歳の子供の場合、Universal Preschool Coloradoのプログラムでは以下の条件に一つでも当てはまる場合に限って対象となります。
- 世帯収入が、国が定める貧困ライン以下である
- IEP(特別支援)を必要とする子供である
- 英語の理解力が限られている
- 養子、もしくは親以外の親族が代わりに養育している
- ホームレスの環境下にある
もしご自身のお子様が上記のうち一つでも当てはまりながら対象外と出てしまっている場合はLocal Coordinating Organizartionに問い合わせてください。
政府が定めるPoverty levelより270%以下です。世帯内の人数に対する具体的な数値は以下の通りです。
世帯内人数 | 収入ライン |
---|---|
1 | $36,693.00 |
2 | $49,437.00 |
3 | $62,181.00 |
4 | $74,925.00 |
5 | $87,669.00 |
6 | $100,413.00 |
7 | $113,157.00 |
8 | $125,901.00 |
9 | $130,620.96 |
10 | $135,340.92 |
11 | $140,060.88 |
12 | $144,780.84 |
もし希望している学校や施設がプログラムの申請するサイトから見つけることができない場合、直接施設/学校に問い合わせてください。Universal Preschool Coloradoは任意のプログラムなので、このプログラムに参加していない学校や施設も存在します。もし希望の施設がある場合には問い合わせをしてこのプログラムを通して申請可能か聞いてみましょう。
申請書の最後には、申請するお子さんがすでに選んだ施設や学校に通っているかを聞く質問が設けられています
もしその質問に「はい」と答えた場合、その施設とマッチングされる優先度愛が高くなります。
はい、申請する際に、選んだ学校/施設にすでに兄弟姉妹が通っていることを明記することができ、そうすることでその学校/施設とマッチングされる優先度愛が高くなります。
このプログラムでは可能な限りご希望の施設/学校にマッチできるようにできていますが、もしマッチされたあとに希望が変わったり気が変わった場合、マッチされたものを拒否することはできます。もしreject(マッチ拒否)した場合、再度申請書を提出し直す可能性があります。
もしUniversal Preschool Coloradoの条件に当てはまらない場合は、直接施設/学校に連絡して情報を得たり申請を行なってください。こちらのサイトで紹介している申請は、Universal Preschool Coloradoを通して無料でPreschoolに行く、もしくは一部の費用を州に負担してもらうためのプログラムです。
今回公式サイトでまとめられていることを中心に日本語で解説しました。他に気になることがある、申請をしたい方はぜひ公式ウェブサイトを参照し、ぜひ最新情報などをご確認ください。
こちらの記事は2024/01/18時点の最新情報を公式サイトをもとに筆者が独自に日本語訳をしてまとめたものです。内容に変更があり、こちらのページが更新されていなかったことが原因で生じたトラブルには対応しかねますのでご了承ください。最新情報などについては必ずご自身でも公式サイトをご確認ください。