アメリカ不動産

2024年10月デンバー不動産マーケットトレンド

不動産市場だけではなく金融市場もたくさんのリアクションを見せた大統領選も終わりました。

11月に入った途端に思い出したかのうように冬になったコロラド、デンバーエリアではこの記事を書いている11/7までの二日間たくさん雪が降り、休校になったところもありました。

さて、心も体も何かと忙しくなる年末ですが、10月のデンバーメトロエリアの不動産市場を振り返ってみましょう。また、今回の記事ではつい最近あった金利に関する政府からの発表、大統領選に伴う今後どのような流れが予想できるかに関しても触れていきたいと思います。

コロラドでの不動産売買に関する質問、デンバーエリアでの生活に関する質問などありましたらなんでもどうぞ!

2024年10月のマーケットトレンド

全体の在庫数、売れるまでの日数なども全体的に低迷傾向にありますが、販売価格の中央値と販売ボリュームは上昇しています。

夏までのseller marketが落ち着きbuyer marketに切り替わった今、実際のお客様の売買のやり取りでもbuyerが強気で交渉に入る場面が散見されています。

住宅ローン金利動向

9月末に6.08%まで落ちた住宅ローンが今月は上昇傾向にあり、11/7現在は6.79%での着地となりました。

Federal Reserveが金利を下がることを発表

2024/11/07木曜日、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は今後の金利を0.25パーセントポイント引き下げることを発表しました。これは9月の利下げ幅の半分のサイズとなります。

この結果、銀行間で資金を貸し借りする際の金利である連邦資金金利(FFレート)は、現在の4.75%~5%の水準から4.5%~4.75%の範囲に引き下げられます。

この金利変更は私が普段発信している不動産市場だけではなく自動車ローン、クレジットカードの金利などにも影響が及びます。

こちらのニュースもぜひチェックしてみてください

大統領選の結果と今後について

「11月の第一月曜日の次の火曜日」、アメリカ大統領選がありました。去年から始まり、1年かけて党候補者選び、党候補者が決まってからもまさかの民主党候補がバイデン現大統領からハリス元副大統領に代わり、共和党候補は良くも悪くも話題が絶たないトランプ前大統領、しかも暗殺未遂まで発生するという…

本当にドラマチックな大統領選でした。

私自身大学の時から国際関係を専攻していてこういった話題にもあまり疎くないタイプだったのですが、でも外から聞いているのと実際にその国で、それぞれの候補者の特徴もわかりつつ、それぞれ市民の反応も肌感からわかりつつ大統領選を見ることができたのはとても面白かったです。

新大統領でどう変わる?

さて、私の感想はさておき、次期大統領が決まったところでどんな経済効果が期待できるのでしょうか?

トランプ次期大統領は経済政策の強さからも今回の選挙で多くの支持を受けました。”Make America Great Again”(アメリカをまた素晴らしい国にしよう)をスローガン掲げ、国の経済成長を最大化させるための施策を積極的に取り組んでいくことを公約としても掲げています。

取り組むべき経済政策として住宅ローンの金利引き下げに関しても言及しています。税制優遇措置などを通してアメリカに住む人にとって家をより買いやすい社会にするとも発言しています。

不動産市場への影響は?

つい最近でもFederal Reserveからの金利を下げるアナウンスがありましたが、新しい大統領になってからさらに下がる可能性も考えられます。

ここ最近の不動産市場で売り手買い手どちらの動きも緩やかにさせてしまっているのは

  • 住宅ローン金利の高さ
  • 在庫のなさ
  • インフレによる生活費の向上

この3点が主な要因になっています。特に最近は様々な業界でのレイオフ、インフレによる生活費の向上から頭金を捻出することも難しい若者も多く、もちろんエリアにもよりますがデンバーエリアなどの高騰したエリアでは簡単に家を買うという選択肢が選べない人が増えてしまっているのも事実です。

住宅ローンの金利が少しでも下がることは、購入希望者への住宅購入のハードルをさらに下げ、業界全体を刺激することになることでしょう。

影響が出るとしたらどの時期?

「新しい大統領に変わってからの100日が勝負」なんて聞いたことがあるでしょうか?

歴代大統領は就任してから初めの100日間が、公約に掲げていた政策をどんどん取り入れ、どんどん変化を起こしていく時期だなんて言われています。

第32代米国大統領のフランクリン・ルーズベルトは、就任してからの初めの100日間で、なんと76もの法律を可決しています!

新しい大統領に切り替わるのが2025年1月20日なので、100日はちょうど4月末になります。春夏の学校が始まる前の期間はやはり不動産市場的にも動きが活発な時期なので、それまでに何か積極的な政策や金利さげの動きが見られたらいいなと個人的には期待しています。

リアルターの呟き

10月までなんだか夏のような日が続き、日中は半袖で過ごしていた日がほとんどだったのに、11月に入ってから急に冬になりました。

私がコロラドですきなところは、雪がドカンと降っても太陽が出てしまえば道路はすぐ乾いてしまうこと、そして雪自体も1週間ぐらいで大方溶けてしまうことです。だからなんとなく、コロラドの人は雪が降ったら潔くゆっくりして、晴れたら動き出すという人も多い印象があります。

ちなみにコロラドで家を探している時、方角を気にしたことがある人はいますか?これ、冬の時期になるとその大切さがすごくすごくわかるのですが、「北向き以外」が圧倒的におすすめです!

その標高の高さと太陽の熱で、道路の雪なんかは1週間もあれば溶けてしまうことがほとんどなのですが、日陰の雪は本当にいつまで経っても溶けずに残っているのです。これが家の前のドライブウェイになるとなかなか厄介。

北向きだったり日陰になっているドライブウェイだと雪がずっと溶けずに残っていたり、ブラックアイスになってしまったりするケースがありますが、南向きや日当たりのいい方角にドライブウェイがあると、太陽がでる午後だけですっかり雪は溶けることが多いです。

ぜひ家探しをしている時にはそんなポイントも参考にしてみてくださいね。

 

家探しはもちろん、例えば今の家の家賃でどれぐらいの家が買えるのか、月々どれぐらいの支払いをしたらどれぐらいの金額の家が買えるのかなどの相談にも無料で乗らせていただきます。

ABOUT ME
みき マクドナルド
コロラド州で不動産エージェントをしています。居住用、商用、投資用物件の売買のお手伝いはお任せください!こちらのサイトではコロラドでの生活、子育て、家探しに役立つ情報を発信しています。